

| 1月18日(水曜日) | |
| 新潟市鳥屋野潟 <撮影時期:2011年12月> | |
| 石部久(日本野鳥の会 新潟県 会長) |

早朝、新潟市の鳥屋野潟にやってきた。夜が明けると潟の一箇所にハクチョウがかたまっている。コハクチョウだ。いつも同じ場所にかたまって夜をすごす彼らのねぐらだ。
日が昇ってきた。序々にハクチョウたちはねぐらの一角から中央へと移動をはじめた。2羽、4羽、5羽と小さい単位で動いている。実はハクチョウたちは大きな集団と思われがちだが、家族ごとに動いているのが基本の単位なのだ。
中にはグレーの羽色をハクチョウがいる。これはこの夏、極北シベリアのツンドラ地方で生まれた子ども、つまり幼鳥。秋にはおとなと一緒に長い距離を飛んで日本にやってきた。グレーの幼鳥のそばには必ず2羽のおとな、つまり親がいて見守っている。
日が昇り、ハクチョウたちが飛び立ちはじめた。新潟の市街地の中にある鳥屋野潟、間近にビルもたくさんあるこの場所で、冬多いときには4000羽のコハクチョウがここで羽を休める。全国的に見ると、人の暮らしのすぐそばでこれだけのハクチョウを見ることができるというのはとても珍しいこと。新潟周辺の人にとっては当たり前のような冬の光景だが、とても貴重なことだとわかって欲しい。
次回は日中の生活をご紹介する。
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